不朽の青春バスケ漫画スラムダンクは、連載終了から20年以上たった現在もその人気が衰えることを知りません。
スラムダンクという作品が素晴らしいことは言うまでもありませんが、現在でも伝説的な人気を博しているのは未回収な伏線が多数あることが理由の一つかもしれません。
そのためインターハイ優勝した高校はどこなど、ファンの間で答えの出ない論争が未だに続いています。
この記事ではそんなスラムダンクで未回収の伏線を考えてみます。
スラムダンク未回収の伏線
桜木が加速的に成長するのはいつ?
インターハイの一回戦で湘北は大坂2位の豊玉と対戦しました。
湘北は前半、豊玉のラフプレーに苛立ち普段の力を発揮できませんでした。
豊玉得意のラン&ガンで点差を離され始めた湘北は、いったんガードの安田を使いスローダウンさせる作戦に出ます。
安田と交代したのは意外にも桜木で、ベンチに下がった桜木は安西先生から流川のプレーをよく見るように言われていましたね。
流川が南相手にジャンプシュートを決めたあとに安西先生が桜木に質問をします。
安西:「桜木君、今のジャンプシュートの前に流川君がいくつフェイクを入れたかわかるかね?」
桜木:「右に行くと見せて左...かと思わせて右に抜いたから...2つだろ」
安西:「左のあとにごく小さなシュートフェイクも入れているよ。」
桜木:「なぬ!?」
安西:「彼のプレーをよく見て...盗めるだけ盗みなさい。そして彼の3倍練習する。
そうしないと...高校生のうちには到底彼に追いつけないよ。」
この安西先生との会話から桜木は流川のプレーをよく見るようになり、のちに加速度的に成長するという伏線があります。
このときから桜木は流川のプレイを目で追うようになる。
それに伴い後にさらに加速度的に成長していくことになるのだが...
それはもうちょっと先のことであった。
この「もうちょっと先」という伏線をどうとらえればいいのか。
桜木が山王戦の勝利の立役者的な活躍をしたことをさすのか?
それとももっと先のことなのか?
普通に考えれば描かれなかった山王戦のあとのことになると思います。
「もうちょっと先のこと」と言っておきながら、次の日の山王戦とは考えづらいですから。
となると、「もうちょっと先のこと」は描かれなかったという考えが妥当です。
なのでこの伏線は未回収なままということになります。
つまり作者の井上氏は桜木が流川級に上手くなることを思い描いてたのではないでしょうか。
その部分は描かれずに終わったわけですが...
桜木が最終的にどのレベルの選手になっていくのかを見てみたいところですね。
後に終生のライバルと言われる2人の出会いであった。
この伏線も人それぞれとらえ方があると思いますが、湘北バスケ部で小競り合いをおこす桜木と流川の関係を「終生のライバル」と言っているとは思えません。
「終生のライバル」というからには全国的に有名になった桜木と流川が、凌ぎを削って成長していくくらいでないと腑に落ちません。
最初はバスケット初心者の桜木なんて眼中になかった流川が、成長した桜木をライバル視するというのが自然な流れだと思いますし、作者の井上氏もそのつもりでこの伏線を用意していたのだと思います。
しかし、物語がそこまで進む前に連載終了になってしまった。
というのが実際のところではないでしょうか。
全国の猛者たちは何のために現れたのか?
湘北がインターハイ出場を決めたあと(21巻後半)からは全国区の選手がこぞって紹介されますが、その大半がどれほどの選手なのかわからないままになっています。
とくに愛和学院の通称「愛知の星」こと諸星大や、大栄学園の土屋淳は結局描かれずじまいでした。
この2人も未回収の伏線の一つですね。
諸星大
愛和学院は山王戦に勝利した湘北に勝ったようなので順当に進めば、準決勝で海南とぶつかったことが予想できます。
作中で海南が全国2位になったことは明かされていますから、順当に準決勝に進んだ場合は海南に敗れたことになります。
湘北と接戦を繰り広げた海南に負けてしまう愛和学院。
その愛和学院のエース・諸星大の実力はそれほど大したことはないのではと思ってしまいます。
でも牧は
「お前ら湘北も全国でのし上がろうと思ってるなら避けては通れない名前だ」
と言っていました。
謎は深まるばかりですね。
また山王戦を見ていた諸星大に愛和学院の監督が、
「スーパーエース沢北を倒せるのは諸星!!お前しかいない」
なんて言われましたが本人は自信が全くないですし。
諸星の実力は想像するしかありません。
土屋敦
大栄学園の土屋もインターハイで戦ってるシーンは一切描かれていないので実力は謎のままです。
ただ、
彦一が大坂予選を見にいった際には、
「本当の要チェックはこの大栄学園やで....!!4番土屋淳-要チェックや」
と言っていましたから相当いい選手という印象があります。
また彦一がどことなく仙道タイプと言っているので、いずれ仙道と戦うことすら想像してしまったファンもいるのでは?
そんな土屋が全国で登場したのは
「尊敬するで山王」
発言したときだけです。
まさかこの一言を言うために土屋を登場させたとは思えません。
やはり伏線を回収する前に連載が終わってしまったと考えるのが妥当ですね。
森重寛と桜木の対決
桜木は合宿中に森重寛ようする名朋工業と対決する夢を見ています。
夢の内容は湘北は残り時間5秒で73-74の1点差で負けていて、流川から桜木にパスがわたり桜木と森重の対決に。
その結果がわかる前に桜木は夢から覚めてしまいます。
この描写を見たら森重と桜木の対決は必ずあると思ってしまいますが、この対決はみなさんの知っている通り描かれていません。
森重は高校三年間で桜木とライバル関係になる予定だったのでしょう。
インターハイの優勝校はどこなのか?
スラムダンクファンの中で最も話題になるのが、インターハイを優勝したチームはどこなのか?ですね。
この答えだけは何が何でも知りたいというのが、スラムダンクファンの心理ではないでしょうか。
伏線が未回収な森重がいる名朋工業なんかはまさに優勝候補の筆頭に感じてしまいます。
インターハイを優勝したチームはどこなのか?
この答えはスラムダンクの中をいくら探しても出てきません。
しかし、作者の井上氏の中では答えがあるようです。
明確な答えはしていませんが、消去法をしていくとある高校の名前が浮上してきます。
インターハイ優勝した意外な高校はこちらの記事から
まとめ
スラムダンクの未回収の伏線をまとめてみました。
これだけの伏線を回収できないまま連載終了したスラムダンクは、やはり予定よりも早く打ち切りになったと考えられます。
作者の井上氏も山王戦以上のものはかけないと言っているので、山王戦で燃え尽きたのは湘北ではなく井上氏だったのかもしれません。
これだけの伏線が回収されてないからこそスラムダンクは伝説的な人気を博したとも言えますが...
スラムダンクの続きについては、かく気になったかくと井上氏は言っていますので、いつの日かスラムダンクの伏線が回収される日がくるのを祈るばかりです。
・スラダン裏設定など
・神vs三井
・スラダンのモデルとなった高校は
・スラムダンクの身長一覧
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