スラムダンクの人気キャラクターの多くは、NBA選手などがモデルになっていますが、『常勝・海南』のキャプテンをつとめる帝王・牧紳一にもモデルが存在します。
今回はそんなスラムダンクのなかでも最強キャラの呼び声高い牧紳一と、モデルとされるNBA選手マジック・ジョンソンにまつわるエピソードについて解説します。
牧紳一のモデルとされるマジック・ジョンソンとは?
マジック・ジョンソンは1980年代に活躍した元NBAのスーパースター選手です。
本名はアーヴィン・ジョンソン・ジュニアで、マジックという愛称は高校時代につけられたニックネームです。
高校1年生の時のジョンソンがある試合で36得点・18リバウンド・16アシストを記録するのを見た地元の新聞記者が名付けたのが始まりのようですね。
ミシガン州立大学で活躍したマジックは、ドラフト1位でロサンゼルス・レイカーズに入団。
レイカーズ一筋でプレーしたマジックは、1980,82,85,87,88年にNBA優勝をはたしています。
マジックが活躍した80年代は、あのマイケル・ジョーダンやラリー・バードも同じく活躍していて、当時は空前のNBAブームでした。
マジックは2mを超える長身と100kgを超える屈強な肉体を持つ大型のポイントガードで、得意プレーは相手ディフェンスを見ずにパスするノールックパスです。
ちなみに、当時ゆいつの日本人NBA選手として活躍した田臥勇太選手は、牧のモデルとなったマジックの大ファンで、得意のノールックパスはマジックがルーツになっています。
牧とモデルのマジック・ジョンソンには共通点がいっぱい
1,大型のポイントガード
マジックは206cmもの長身ながらポジションはポイントガードで、牧もマジックほどではないですが身長184cmと長身のポイントガードです。
日本の高校生で身長が184cmもあれば、フォワードでプレーすることが一般的なので、ここらへんの設定はマジックが牧のモデルになっていることがわかりますね。
また身長もそうですが、屈強なフィジカルも牧とマジックの共通点です。
牧にしてもマジックにしても、ガタイが従来のポイントガードとは比べものにならないくらいガッチリしています。
2,センターとしてプレーできる
上述したように牧とマジックはポイントガード離れした体格の持ち主で、どちらもセンターポジションをプレーできます。
マジックは、ルーキー時代にNBA優勝をはたしてるのですが、そのときレイカーズのセンターをつとめていたカリーム・アブドゥル・ジャバーがファイナル第6戦をケガで欠場すると、なんと代わりにマジックがセンターをつとめました。
センターとして出場したマジックは、42得点、15リバウンド、7アシストの大活躍を見せて、チームを優勝に導いたのです。
ポイントガードの選手がセンターで出場して、これだけ活躍するなんて尋常なことではありませんね。
いっぽうの牧はというと、純粋なセンターとしてはプレーしていませんが、湘北戦ではセンターの赤木のディフェンスにつき、赤木をシャットアウトしました。
赤木も牧のディフェンスを「全くスキがない」と評していましたね。
ここらへんの設定からしても、マジックが牧のモデルになっていることがわかります。
3,牧と藤真、マジックとバードのライバル関係
スラムダンクファンならご存知のとおり、牧とライバル関係にある藤真は、マジックとライバル関係にあったラリー・バードがモデルになっています。
当時のNBAはマジック要するレイカーズと、バード要するセルティックスの二強時代でした。
これは、スラムダンクの神奈川の勢力図にも反映されていますね。
スラムダンクの世界では牧と藤真の対決は牧が勝っていますが、マジックとバードが対戦した1983-84シーズンのNBAファイナルでは、バード率いるボストン・セルティックスが優勝をはたしています。
と考えると、スラムダンクの続きがあれば、冬の選抜は藤真率いる翔陽が牧率いる海南に勝って優勝なんてことも考えられますね。
4,得意プレーはペネトレイトからのアシスト
牧もマジックも得意プレーは見方を活かすアシストです。
マジックは十八番のノールックパスからダンクシュートを演出し、当時のレイカーズは「ショータイムレイカーズ」と呼ばれていました。
牧に関しては、ペネトレイトでディフェンスを引き付けて、シューター神の3ポイントシュートを演出するのが十八番です。
まとめ
牧とモデルとなったマジックには多くの共通点がありました。
長身のポイントガードで、センターもこなせるほどの強靭な肉体を持っていることや、味方を活かすアシストパスが得意なことなどです。
スラムダンクのモデルとなった選手を知ることで、スラムダンクをまた違った視点で楽しめるかもしれませんね。
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