スラムダンクの高校チャンピオンチーム山王工業。
山王工業といえば、何と言っても伝家の宝刀ゾーンプレスですね。
湘北戦では前半を二点ビハインドで迎えた山王工業ですが、お得意のゾーンプレスディフェンスで逆転し、逆に18点差もつけました。
バスケット経験者にとっては、馴染みのあるゾーンプレスですが、バスケット未経験者からすると、あれっていったいなんなの?という声も聞こえてきそうですね。
ということで今回は、最強山王工業の伝家の宝刀『ゾーンプレス』について解説していきます。
山王工業のゾーンプレスとは?
バスケットのディフェンスは基本的に、1人のオフェンスプレイヤーに対し1人のディフェンスプレイヤーがマークにつく、マンツーマンディフェンスを採用することが多いです。
スラムダンクの試合を振り返ってみても、ゾーンディフェンスをしてるチームは確か翔陽くらいだったと思います。
翔陽のはボックスワンと言って、実際のバスケの試合でもほとんど使われることのないマニアックなディフェンスですが。
で、ゾーンディフェンスというのは人に人がつくマンツーマンと違って、場所を守るディフェンスです。
ゾーンディフェンスの特徴は5人でフォーメーションを組んで守るので、高さや速さの弱点を補う事ができます。
いわゆるゾーンディフェンスは、ハーフコートで守る戦術なんですが、山王工業のゾーンプレスはオールコートで守ります。
また、バチバチにプレッシャーをかけてオフェンスのミスを誘発させるのが山王のゾーンプレスの特徴で、ボール運びをする選手をコートの端に追い込みダブルチームをしかけます。
湘北の宮城が何度も深津・沢北のダブルチームに遭っていましたね。
あれは意図的に沢北が待つ方向へとドリブルをさせているので、なかなか突破するのは難しいのです。
まぁまぁ百聞は一見にしかずということで、山王工業のモデルとなった能代工業の本家本元のゾーンプレスを見てみましょう。
山王のモデル、能代工業のゾーンプレス
この動画のように、能代工業は一旦シュートを決めると相手コートのゴール付近からゾーンプレスをしかけて、ダブルチームでボールを奪います。
スラムダンクの中にも説明がある通り、このゾーンプレスに何回か引っかかると、まず冷静な判断が下せなくなります。
また自陣のコートにボールを運ぶことすらできないので、もはやヤル気すらなくなり、ただ試合が終わるのを待つしかなくなる。
ゾーンプレスにはこんな破壊力があります。
山王のモデル能代工業が全国大会50回も優勝してるのも納得がいきますね。
海南なら山王のゾーンプレスを突破できるのか?
スラダン作中では、海南の清田が山王のゾーンプレスを突破できそうなことを言っていましたが、はたして海南なら山王のゾーンプレスを突破できるのか?
これに関しては、海南なら突破することは可能だと思います。
なぜなら、まず海南には絶対的司令塔である牧がいますので、山王の深津・沢北のダブルチームを受けても簡単にはボールを渡さないと思います。
また、牧以外にも清田のような身体能力が優れた選手もいますし、スタミナ不足でゾーンプレスに対応できないってことはないと思います。
ゾーンプレスを突破するのに一番効果的なのが、センターがフラッシュして一度ガードからボールを中継することです。
きっと高砂が気を利かせてボールを中継しにきてくれることでしょう。
全国常連の海南ですから、対山王戦の対策も相当しているはずだと思います。
なので、海南が山王に勝てるかは別として、ゾーンプレスを突破することは可能と言えます。
まとめ
山王工業のゾーンプレスについて解説しました。
まとめると、ゾーンプレスとは、オールコートでプレッシャーをかける攻撃的なディフェンス。
とくに山王工業のゾーンプレスは意図的にダブルチームを仕掛ける仕組みになっているので、湘北の切り込み隊長・宮城がボールを運べないのも無理はないでしょう。
山王のモデルとなった能代工業も、ゾーンプレスを駆使して全国大会を50回も優勝しているので、鍛えれば相当な武器になるディフェンスということです。
ということで山王工業のゾーンプレスの解説でした。